ステロイドパルス療法

パルス療法とは、パルス…つまり振動するように周期性を持って薬などを投与する治療法のことをいうようです。爪水虫などの治療にもちいられるパルス療法では、1週間薬を内服したら、3週間薬の服用を休むという方法が一般的です。パルス療法に使われる薬は、爪に届きやすく、薬を飲まない期間も爪の中に長くとどまることから、爪水虫などのしつこい病気には効果が高いようです。


また、炎症や免疫が関係する難治の病気治療には、ステロイド剤の短期集中的な投与が行われ、これをステロイドパルス療法といいます。ステロイドパルス療法の場合も同様で、一定期間薬を投与したら、薬を休む期間をもうけます。通常ステロイドパルス療法では、メチルプレドニンという薬剤を3日間点滴投与し、治療効果をみながら1~3週間ごとに繰り返す方法が用いられるようです。


ステロイドパルス療法は、ステロイドの持つ炎症を抑える効果を利用した治療法で、短期間に大量のステロイド剤を投与することによって、危険な状態からの緊急脱出をはかるという目的があります。


ステロイドパルス療法は、全身性エリテマトーデスや関節リウマチ、多発性筋炎、間質性肺炎などの治療に用いられます。ステロイドは、たいへん消炎効果が優れていますが、一方でさまざまな副作用の可能性があることでも知られています。


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