パルス療法とは

パルス療法とは、一定期間集中的に薬を服用し、一定期間薬を飲まない期間をもうけることを繰り返す治療法です。パルス療法は爪水虫などの治療にもちいられ、1週間薬を服用したら、3週間の休薬期間をおくというサイクルを3~4回続けるという方法が一般的なようです。


爪水虫は、爪に入り込んでしまった白癬菌が原因で起こる病気です。白癬菌は角質の成分であるケラチンという蛋白質を栄養源にしており、いったん爪に入ると、爪が白っぽくにごったり、黄色く変色したり、分厚く盛りあがったようになるという症状がでます。


いったん爪水虫になると、塗り薬が爪の中まで浸透しないことから、なかなか治りにくい病気だといわれています。ここで登場するのが、飲み薬を集中的に服用するパルス療法です。
パルス療法にもちいられる薬は、爪や角層に届きやすく、また薬を飲み終わったあとも、爪の中で効果が持続するという特徴を持っています。


日本において、パルス療法は2004年に承認された治療法で、その治療にはイトラコナゾールという薬が使われることが多いようです。
パルス療法の場合、毎日薬を飲み続けるわけではなく、休薬期間がもうけられていることから、副作用も少なくて済むうえ、従来の治療法とくらべて服薬期間も飛躍的に短縮されました。